1. 人材育成先進県おかやま
岡山県は山陽道の中央に位置し、東は兵庫県、西は広島県に隣接。南は昔から水運に恵まれた瀬戸内海に臨んで四国に、北は山陰地方と接し、中四国地方の交通の要衝として古くから重要な位置にある。これらのことは、古代から、大和地方と並んで古代吉備の文化発祥の地として栄え、現代に至るまで多様な産業、経済、文化の振興に大きく寄与してきた。
豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、降水量1o未満の日が多い「晴れの国」。また、地震や風水害などが少なく、3大河川が流れており水資源も豊富である。こうした風土を背景に、古代吉備文化に代表される多彩な文化が育まれてきた。人口あたり大学・短大の設置数は全国第5位など、教育県、人材育成先進県でもある。
一例を示すと、人材育成に大変熱心で全国的にも「教育県」といわれてきた。「日本教育史資料」によると、江戸時代の岡山県内の寺子屋数は長野県、山口県に次いで第3位
(1,031校)で、私塾は全国に1,505個所あり、岡山県は第1位(144個所)であった。また、江戸期に岡山藩は日本最初の庶民のための藩校「閑谷学校」を設置した。その後も教育の伝統は受け継がれ、明治26年の小学校への就学率は68%(全国平均58.7%)で、全国第3位であった。女子教育分野にも特筆すべきものがあり、明治41年に高等女学校は全国に159校あったが、岡山県は全国で1番多かった(17校)。さらに、平成9年の大学・短大の設置数(人口10万人当たり)は全国第5位となっている。このようなデータからいえば、岡山県はまさに「人材育成先進県」といえる。
2. 岡山県の日本一企業
岡山の代表的な地場産業といえば、繊維、耐火物、農機具、石灰、花ござ・花むしろなど、古くから伝統を持つ産業が多い。これらの多くは、今なお、全国トップのシェアを誇り、国内経済を支える重要な役割を担っている。また、瀬戸内海に面した岡山らしく、海に関連する工業製品である船舶用のプロペラや漁網のさし網もトップである。
ユニークなものでは、ワインブームで生産に拍車がかかるコルク栓、大空を泳ぐこいのぼり。さらに曲がるストロー、イベント用キャンドル......。特殊機器では、全自動選卵機が国内生産の70%、醸造用精米機も同60%を占めている。岡山の風土が生み出した伝統ある産業から独自で全国一の生産量を手がける企業まで、
岡山の「オンリーワン」(日本一企業)は、世界のオンリーワンを目指している
3. 見どころ
岡山県は温暖な気候、自然、歴史などに裏付けられた全国に誇る観光資源が県内各地に多数点在しており、恵まれた交通を利用して県内外から多数の観光客が訪れている。なかでも、人気があるのが、白壁の残る倉敷美観地区、岡山県の新しい顔としてすっかり定着した倉敷チボリ公園、西の軽井沢とも言われている蒜山高原、中国山地の出湯美作三湯、築庭300年を迎える岡山後楽園などで、新旧の見どころが目白押しである。 |
県の花(ももの花)
県民の鳥(きじ)
県の木(あかまつ)
大好き「晴れの国岡山」
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